社名で検索して自社サイトが1位に出ないときの対処|4つの原因と直し方

検索結果の一覧イメージ(1位が強調されたイラスト)

社名で検索したのに自社サイトが1位に出ない。この状態の原因は、ほぼ次の4つのどれかです。「①自社サイトが検索エンジンに正しく認識されていない」「②社名の表記が伝わっていない」「③社名が一般的な言葉や同名企業と重なっている」「④口コミサイトや求人媒体が上位を占めている」。まずどれに当てはまるかを切り分けるのが、遠回りに見えて一番早い順路です。

この記事では、社名検索で自社サイトが1位に出ないときの原因の見分け方と、社内で今日から手をつけられる対処を順番に説明します。専門業者に依頼する前に確認できることが、思っているより多く残っています。

目次

社名で検索して自社サイトが1位に出ない:まず何が起きているかを切り分ける

原因を特定せずに対策を始めると、効かない作業に時間を使うことになります。最初にやるのは「今、1位に何が出ているか」を目で確かめることです。

上位を取っているのが「誰か」で対処がまったく変わる

社名で検索して、1位に出ているのが何かを確認してください。パターンは大きく3つです。

  • 自社サイトの下層ページが1位(トップページが2位以下):サイト内の評価の集まり方の問題。比較的直しやすい。
  • 口コミサイト・求人媒体・企業データベースが1位:第三者サイトが強い状態。自社発信を厚くする方向で対処する。
  • まったく無関係な会社やページが1位:社名が一般的な言葉と重なっているか、同名企業と競合している。

「自社サイトがそもそも1ページ目にない」という場合は、さらに深刻度が上がります。この場合はインデックス(検索エンジンがページを登録している状態)そのものを疑う必要があります。

そもそもインデックスされていない可能性を最初に潰す

Googleの検索窓に site:自社のドメイン(例:site:example.co.jp)と入力して検索してみてください。自社サイトのページが一覧で出てくれば、少なくとも検索エンジンには登録されています。ここで0件、あるいはトップページが出てこない場合は、順位以前の問題です。

指名検索(社名や店名をそのまま入力して検索されること)で自社サイトが出ないのは、取引先や応募者にとっては「その会社が実在するのか確認できない」に近い体験になります。優先度の高い問題として扱ってください。

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原因① 自社サイトが検索エンジンに正しく認識されていない

技術的な設定が原因のケースです。心当たりがなくても起こるため、まずここから確認します。

noindexやrobots.txtで検索エンジンを止めている

noindex(ノーインデックス)とは、「このページを検索結果に載せないでください」と検索エンジンに伝える設定のことです。サイト制作中にテスト公開していたときの設定が、公開後もそのまま残っているケースがあります。WordPressなら「設定 → 表示設定 → 検索エンジンでの表示」に、検索避けのチェックが入っていないかを確認してください。

robots.txt(ロボッツテキスト)は、検索エンジンの巡回ロボットに「どこを見てよいか」を指示するファイルです。ここでサイト全体をブロックしていると、当然ながら順位はつきません。自社ドメイン/robots.txt をブラウザで開けば中身を確認できます。

サイトをリニューアルした直後で評価が引き継がれていない

サイトを作り直したりドメインを変更したりした直後は、旧サイトが持っていた評価が新サイトに移り切るまで時間がかかります。旧URLから新URLへの転送(301リダイレクト)が漏れていると、評価は引き継がれません。リニューアルから数か月経っても戻らない場合は、転送設定の抜けを疑ってください。

Google Search Consoleで実際の状態を確認する

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、自社サイトが検索エンジンからどう見えているかを確認できる無料ツールです。導入していない場合は、この機会に登録しておくことを強くおすすめします。「URL検査」にトップページのURLを入れると、インデックスされているか、されていないなら理由は何かが表示されます。

原因② 社名が検索エンジンに正しく伝わっていない

技術的に問題がなくても、「このサイトは〇〇株式会社の公式サイトである」という情報が弱いと、指名検索で上位を取り切れません。

トップページのタイトルに社名が入っているか

意外に多いのが、トップページのタイトルタグ(検索結果に青い見出しとして出る文字列)に社名が入っていない、あるいは後ろの方に埋もれているケースです。「地域No.1の〇〇サービスならお任せください」のようなキャッチコピーだけになっていると、社名との結びつきが弱くなります。

タイトルは「社名|事業内容・地域」の順を基本にしてください。社名を先頭に置くだけで、指名検索での見え方が変わることがあります。

社名の表記ゆれで評価が分散している

「株式会社〇〇」「〇〇株式会社」「〇〇(カタカナ)」「〇〇(アルファベット)」など、媒体ごとに表記がバラバラだと、検索エンジンから見て同一の会社だと判断されにくくなります。正式名称と略称を社内で決め、自社サイト・SNS・求人票・名刺・プレスリリースまで揃えてください。地味な作業ですが、指名検索には確実に効きます。

会社概要・運営者情報が薄い

会社概要ページに、正式名称・所在地・代表者名・設立年・電話番号・事業内容が揃っているかを確認してください。この情報が薄いサイトは、検索エンジンからも訪問者からも「実体が確認しづらいサイト」として扱われます。

構造化データ(検索エンジンに情報の意味を伝えるための記述形式)でOrganization情報を記述しておくと、社名・ロゴ・公式サイトの結びつきをより明確に伝えられます。制作会社に依頼している場合は、対応可能か聞いてみてください。

原因③ 社名が一般的な言葉や同名企業と重なっている

社名そのものに起因するケースです。この場合、完全な1位獲得より現実的な落としどころを探すことになります。

社名が普通名詞と同じ・似ている

たとえば架空の例として「株式会社みらい」「〇〇工業」のように、一般的な単語をそのまま使った社名は、無関係なページと競合しやすくなります。この場合、社名単体での1位は簡単ではありません。

現実的な対処は、「社名+地域名」「社名+業種」での上位を確実に取りにいくことです。実際に取引先や応募者が入力するのも、この形の組み合わせであることが多いためです。

同名・類似名の会社が別にある

同名企業が存在する場合、検索結果はどうしても混ざります。ここで効くのが、前述の「社名+地域」「社名+業種」の組み合わせと、会社概要の情報量です。所在地や事業内容が明確に書かれているほど、検索エンジンは両者を区別しやすくなります。

実際に入力される検索語を確認する

自分が想定している検索語と、実際に入力されている検索語はズレていることがあります。検索窓に社名を入力したときに出るサジェスト(検索候補)を見れば、実際にどんな組み合わせで検索されているかの手がかりが得られます。確認手順はサジェストの調べ方|自社名の検索候補を自分で調べる3エンジン手順で解説しています。

原因④ 口コミサイトや求人媒体が上位を占めている

自社サイトの設定に問題がなくても、第三者サイトが1位を取っていることがあります。

大手プラットフォームが強いのは構造的に自然なこと

口コミサイト、企業データベース、求人媒体などは、サイト全体の規模と更新頻度が桁違いです。個別の企業ページであっても、中小企業の自社サイトより上に出ることは珍しくありません。これ自体は異常ではなく、検索エンジンの仕組み上、起こりやすい状態です。

本当に問題なのは「1位かどうか」より「1ページ目の中身」

1位が自社サイトでなくても、1ページ目が公式サイト・公式SNS・中立的な企業情報で埋まっているなら、実害は小さいと言えます。逆に、1位が自社サイトでも、2位以下にネガティブな内容のページが並んでいれば、そちらの方が影響は大きくなります。

検索する人が何を見ているかについては、会社の評判はネットでどこまで調べられる?取引先が見ている5つの場所で整理しています。順位だけを追いかける前に、1ページ目全体を一度スクリーンショットで保存しておくことをおすすめします。

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自社サイトを1位に近づけるために、今日からできる5つの対処

原因の切り分けが済んだら、次の順番で手をつけてください。上から順に、費用がかからず効果が出やすい順です。

1. トップページのタイトルと見出しに社名を明記する

タイトルタグの先頭に正式な社名を置き、トップページのh1見出しにも社名を入れます。キャッチコピーだけのトップページになっている場合は、まずここを直してください。

2. 会社概要ページを充実させる

正式名称、所在地(地図つき)、代表者名、設立年、資本金、従業員数、事業内容、連絡先。書ける項目はすべて書きます。実在性が伝わる情報は、検索エンジン対策としてだけでなく、訪問者の信頼にも直結します。

3. 外部プロフィールの社名表記と公式URLを揃える

Googleビジネスプロフィール、各種SNS、求人媒体、業界団体の会員一覧など、自社が登録されている外部サイトを洗い出し、社名表記と公式サイトURLを統一してください。古いURLが残っていることがよくあります。

4. 自社発信のページを増やす

お知らせ、実績紹介、スタッフ紹介、サービス詳細など、自社が管理できるページが増えるほど、指名検索の1ページ目を自社の情報で占めやすくなります。更新が止まっているサイトは、この点で不利になります。

5. Googleビジネスプロフィールを整える(店舗・事業所がある場合)

実店舗や事業所がある場合、Googleビジネスプロフィールを正しく登録・管理しておくと、社名検索時に画面右側や上部に自社情報が表示されやすくなります。写真、営業時間、説明文を埋め、口コミには丁寧に返信してください。

これらを含む全体像は、ブランドを検索で守る方法|指名検索の見え方を整える3つの手順にまとめています。

社名検索は「1位」だけでなくサジェストまで含めて点検する

順位の改善に取り組むなら、同時に確認しておきたいのがサジェストです。

検索結果を見る前に、サジェストが目に入る

サジェストとは、検索窓に文字を入力した瞬間に下へ表示される予測候補のことです。順序としては、検索結果の1位を見るより先にサジェストが目に入ります。ここに好ましくない言葉が並んでいると、1位を取り戻しても第一印象は変わりません。

月1回の定点観測を仕組みにする

社名の検索結果とサジェストは、放っておくと変わっていきます。月1回、決まった日に確認してスクリーンショットを残す運用を決めてください。担当者を1人決め、カレンダーに登録するところまでやると続きます。

手作業の点検は繁忙期や担当者の異動で止まりがちです。AccessSuggestのようなサジェスト監視ツールを使うと、Google・Bing・Yahoo!の検索候補を毎日自動で取得し、新しい候補が出たときだけメールで知らせる形にできます。「毎日見に行く」のではなく「変化があったときだけ気づく」体制にするのが、続けるコツです。

よくある質問

対処してから順位が変わるまで、どのくらいかかりますか?

検索エンジンがサイトの変更を再評価するまでには時間がかかります。タイトルの修正のような単純な変更でも数日から数週間、コンテンツを増やす施策なら数か月単位で見ておくのが現実的です。修正した日を記録しておき、焦って何度も変更しないことが大切です。

社名で検索したとき、自社サイトが2位でも問題ですか?

1位に何が出ているかによります。1位が自社のSNS公式アカウントや自社の別ページであれば、実質的な問題はほとんどありません。1位が誤情報を含むページやネガティブな内容であれば、順位そのものより中身への対処を優先してください。

SEO業者に依頼したほうが早いですか?

この記事で挙げた5つの対処は、いずれも社内で着手できるものです。まず自分たちで一巡してから、それでも改善しない部分を切り出して相談する方が、費用対効果を判断しやすくなります。依頼する場合は、何をどう改善するのかを具体的に説明してもらってください。

まとめ

社名で検索して自社サイトが1位に出ないときは、原因を4つに切り分けるところから始めてください。

  • ①認識されていない:noindex・robots.txt・リダイレクト漏れを確認する
  • ②社名が伝わっていない:タイトル・表記統一・会社概要を整える
  • ③名前が重なっている:社名+地域/業種の組み合わせで確実に取りにいく
  • ④第三者サイトが強い:1位より1ページ目全体の中身を見る

そして、順位と同じタイミングでサジェストも点検してください。指名検索の見え方は、検索結果とサジェストの両方でできています。片方だけ整えても、検索した人の印象は変わりません。まずは自社名を検索窓に入力して、今どう見えているかを確かめるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

三田 健司のアバター 三田 健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役 / 認定SEOコンサルタント

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。株式会社アクセス・リンク代表。10年以上にわたりSEOコンサルティングとホームページ制作に携わり、40業種・100サイト以上の改善に立ち会ってきました。

この仕事をしていると「検索結果に何が出ているか」で問い合わせの数がはっきり変わる場面に何度も出会います。なかでもサジェスト(検索候補)は、本人がいちばん見ていない場所です。取引先や求職者から指摘されて初めて気づく、という相談が実際に少なくありません。

指摘される前に自分で気づける仕組みがほしい。そこから AccessSuggest を作りました。このブログでは、サジェスト汚染や風評被害について「まず自分でできること」を、専門用語を避けて書いていきます。

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