サジェストの調べ方|自社名の検索候補を自分で調べる3エンジン手順

自社名のサジェストを自分で調べることを表すイラスト

自社名のサジェスト(検索窓に文字を入れたときに下に出てくる検索候補のこと)は、ツールを使わなくても自分で調べられます。やることはシンプルで、Google・Bing・Yahoo! JAPANの3つを、シークレットウィンドウで順番に見ていくだけです。1社あたり3〜5分あれば一通り確認できます。

この記事では、その手順を「どのボタンを押すか」のレベルまで分けて説明します。あわせて、手動で調べるときに必ずぶつかる落とし穴と、記録の残し方もまとめました。

目次

サジェストの調べ方は「シークレットウィンドウで3エンジン」が基本

結論から書きます。自分でサジェストを調べるときの基本形は次の3つです。

  1. シークレットウィンドウ(プライベートモード)で開く — 自分の検索履歴の影響を消すため
  2. Google・Bing・Yahoo! JAPANの3つを見る — エンジンごとに候補が違うため
  3. 見た内容をその場で記録する — 候補は日によって入れ替わるため

なぜ「シークレットウィンドウ」なのか

ふだん使っているブラウザでは、あなた自身の検索履歴やログイン中のアカウント情報が候補に反映されます。自社名を何度も検索している社長さんの画面には「自社名 + よく自分で調べているキーワード」が優先的に出てしまい、お客様や求職者が見ている画面とは別物になります。シークレットウィンドウを使うと、この個人向けの調整(パーソナライズ)をかなり減らせます。

なぜ3エンジン見るのか

サジェストはエンジンごとに別々の仕組みで作られています。Googleには何も出ていないのに、Bingだけにネガティブな候補が残っている、という状態は普通に起こります。取引先や応募者がどのエンジンを使っているかは分からないので、3つとも見るのが安全です。

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調べる前に決めておく2つのこと

いきなり検索窓に社名を打ち込む前に、2つだけ準備しておくと結果が安定します。

1. 調べるキーワードを書き出す

社名だけでは足りません。人は色々な呼び方で会社を検索します。最低限、次の5パターンは紙かメモに書き出してから始めてください。

  • 正式名称(例:〇〇工業株式会社)
  • 略称・通称(例:〇〇工業)
  • ひらがな・カタカナ表記(読み方が難しい社名の場合)
  • 屋号・サービス名・店舗名(会社名より有名なことがよくあります)
  • 代表者名(同姓同名がいなければ)

2. シークレットウィンドウを開く

ショートカットキーを覚えておくと毎回が楽になります。

  • Chrome / Edge(Windows)Ctrl + Shift + N
  • Chrome(Mac) + Shift + N
  • Safari(Mac) + Shift + N
  • スマホ:ブラウザのタブ切り替え画面から「シークレットタブ」「プライベート」を選ぶ

なお、シークレットウィンドウでもIPアドレスから推定される地域の影響は残ります。ここは後述の「落とし穴」で触れます。

Googleでサジェストを調べる手順

パソコンでの手順

  1. シークレットウィンドウで google.co.jp を開く
  2. 検索窓に社名を入力する。Enterは押さない
  3. 下にドロップダウンで出てくる候補をすべてメモ(またはスクリーンショット)
  4. 社名のうしろに半角スペースを1つ入れる。候補が入れ替わるので、これもメモ
  5. さらに「社名+あ」「社名+か」…と五十音を1文字ずつ足して、それぞれの候補を確認する

4番と5番が肝心です。社名だけを入力した状態では健全に見えても、スペースや1文字を足した瞬間にネガティブな候補が現れることがよくあります。ここを飛ばすと「うちは大丈夫」と誤解したまま終わります。

スマホでの手順

スマホとパソコンでは候補が違うことがあります。スマホでは、ブラウザをシークレットタブにしてから同じ操作をしてください。Googleアプリを使う場合はアカウントからログアウトするか、アプリではなくブラウザで確認するほうが素の結果に近づきます。

検索結果ページ下部の「関連する検索キーワード」も見る

サジェストを確認したら、そのままEnterを押して検索結果ページの一番下までスクロールしてください。「他のキーワード」「関連する検索キーワード」という欄があります。ここはサジェストとは別枠ですが、世の中がその会社を何とセットで検索しているかが見える場所です。サジェストに出ていない語がここにあることもあります。

Bingでサジェストを調べる手順

BingはMicrosoftの検索エンジンです。WindowsパソコンのEdgeで初期設定のまま使っている人が一定数いるため、法人相手のビジネスでは無視できません。

  1. シークレットウィンドウで bing.com を開く
  2. 右上の設定から言語・地域が「日本語 / 日本」になっているか確認する
  3. Googleと同じく、社名 → 社名+スペース → 社名+1文字、の順で候補を確認する

Bingは「古い候補が残りやすい」ことがある

Bingは日本国内の検索数がGoogleより少ないぶん、一度形成された候補の入れ替わりがゆっくりに感じられるケースがあります。「Googleでは消えたのにBingにはまだある」という相談は珍しくありません。3エンジンを別々に確認する理由がここにあります。

Yahoo! JAPANでサジェストを調べる手順

Yahoo! JAPANの検索結果はGoogleの技術を使っていますが、サジェストはYahoo!独自のものです。つまり、Googleと同じとは限りません。

  1. シークレットウィンドウで search.yahoo.co.jp を開く
  2. Yahoo! JAPANにログインしていない状態であることを確認する
  3. 社名 → 社名+スペース → 社名+1文字、の順で候補を確認する

虫めがねキーワード(関連検索ワード)も確認する

Yahoo!で検索すると、結果ページの上部と下部に虫めがねアイコン付きのキーワードが並びます。これは通称「虫めがねキーワード」と呼ばれ、サジェストとは別の枠です。ここにネガティブな語が入っていると、検索した人の目に確実に触れます。サジェストと虫めがねはセットで確認してください。

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調べた結果の記録のしかた

サジェストは「見た瞬間の状態」でしかありません。記録を残していないと、あとで「これ、先月からあったんだっけ?」が分からなくなります。表計算ソフト(ExcelやGoogleスプレッドシート)で十分なので、必ず残してください。

記録する5項目

  • 確認日(年月日)
  • 検索エンジン(Google / Bing / Yahoo!)
  • 入力したキーワード(「社名」「社名+スペース」など、正確に)
  • 出てきた候補(上から順に全部)
  • スクリーンショット(あとで第三者に説明するときに効きます)

特にスクリーンショットは必ず撮ってください。検索エンジンへ削除を申し立てるときも、弁護士や社内の役員に状況を説明するときも、「その日にその画面が出ていた」という証拠が要ります。文字のメモだけでは弱いです。

頻度は週1回が目安

毎日やる必要はありませんが、年1回では遅すぎます。ネガティブな候補は数日〜数週間で形成されることもあるため、週1回・曜日を決めてが現実的なラインです。何かキャンペーンや採用募集を出した直後、あるいはクレームやSNSでの言及が増えた直後は、一時的に頻度を上げてください。

手動で調べるときの4つの落とし穴

落とし穴1:パーソナライズを消しきれていない

シークレットウィンドウを使っていても、ブラウザに残った設定やアプリのログイン状態が影響することがあります。可能なら、普段その会社を検索していない人(別部署の社員や家族)の端末でも一度見てもらうと、ズレに気づけます。

落とし穴2:地域によって候補が違う

検索エンジンはIPアドレスなどからおおよその地域を推定し、候補を調整します。大阪の事務所で見た候補と、東京の取引先が見る候補が違う、ということが起こります。支店がある会社なら、各拠点で1回ずつ見てもらうのが確実です。

落とし穴3:2語目・3語目の見落とし

これが最も多い見落としです。「社名」だけでなく「社名+スペース+1文字」まで潰さないと、掛け合わせで出る候補を拾えません。五十音すべてを1文字ずつ試すと、Google・Bing・Yahoo!の3エンジンでのべ150回以上の確認になります。1回ならできますが、これを毎週続けるのは正直しんどい作業です。

落とし穴4:続かない

最初の1回は誰でもやります。問題は3か月後です。手動チェックは、担当者が忙しくなった瞬間に止まります。そして止まっている間に候補が形成され、気づいたときには「いつからあったのか分からない」状態になります。

手動が限界になったときの選択肢

ここまでの手順は、まず自分でやってみる価値があります。自社がネット上でどう見られているかを一度自分の目で確認しておくことは、どんなツールを入れるより先にやるべきことです。

そのうえで、「毎週これをやり続けるのは無理だ」と感じたら、自動化を検討するタイミングです。AccessSuggestは、登録したキーワードについてGoogle・Bing・Yahoo!のサジェストを毎日自動でチェックし、前日から候補が変わったときだけメールで知らせるツールです。無料プランがあるので、まずは自社名を1つ登録して、どんな候補が出ているか見るところから試せます。

ツールを使う場合でも、この記事の手順を一度自分でやっておくと「ツールが何を見ているのか」が分かるので、通知が来たときの判断が速くなります。

あわせて読みたい

よくある質問

自分で何度も検索すれば、サジェストを操作できますか?

おすすめしません。検索エンジン側は不自然な検索の集中を検知する仕組みを持っており、意図した通りに動くとは限りません。むしろ、その社名と特定の語の結びつきを強めてしまうリスクがあります。調べるときは「候補を見るだけ・Enterは押さない」を基本にしてください。

シークレットウィンドウとふつうの画面で候補が違います。どちらが本当ですか?

どちらも本当です。サジェストは全員に同じものが出るわけではないため、「唯一の正解の画面」は存在しません。社外の人がどう見ているかを知りたいのであれば、シークレットウィンドウのほうが実態に近いと考えてください。

調べたら気になる候補がありました。すぐ何をすべきですか?

まずスクリーンショットを撮り、日付・エンジン・入力キーワードを記録してください。次に、その候補をクリックした先にどんなページが出るかを確認します。候補そのものより、そこから表示されるページの内容のほうが問題であるケースが多いためです。そのうえで対応方針を決めます。慌てて業者に連絡する前に、この2つを済ませておくと話が早く進みます。

まとめ

サジェストの調べ方は、自分でやるなら次の流れです。

  • 調べるキーワード(正式名称・略称・屋号・代表者名など)を書き出す
  • シークレットウィンドウでGoogle・Bing・Yahoo!の3エンジンを開く
  • 社名 → 社名+スペース → 社名+1文字 の順に、Enterを押さず候補だけ見る
  • 日付・エンジン・キーワード・候補・スクリーンショットを記録する
  • 週1回、曜日を決めて繰り返す

大事なのは1回やることではなく、続けることです。手作業で回らなくなったら自動化を考える——その順番で問題ありません。まずは今日、シークレットウィンドウを開いて自社名を打ち込むところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

三田 健司のアバター 三田 健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役 / 認定SEOコンサルタント

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。株式会社アクセス・リンク代表。10年以上にわたりSEOコンサルティングとホームページ制作に携わり、40業種・100サイト以上の改善に立ち会ってきました。

この仕事をしていると「検索結果に何が出ているか」で問い合わせの数がはっきり変わる場面に何度も出会います。なかでもサジェスト(検索候補)は、本人がいちばん見ていない場所です。取引先や求職者から指摘されて初めて気づく、という相談が実際に少なくありません。

指摘される前に自分で気づける仕組みがほしい。そこから AccessSuggest を作りました。このブログでは、サジェスト汚染や風評被害について「まず自分でできること」を、専門用語を避けて書いていきます。

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