不動産会社の評判検索|社名・店舗名で調べられたときに出る情報を整える手順

不動産会社の評判を検索で調べるイメージ(街並みと虫眼鏡)

不動産会社の評判は、社名で検索されたときに出てくる「検索候補」「検索結果1ページ目」「Googleマップの口コミ」の3か所でほぼ決まります。しかも不動産は高額取引なので、お客様は一度ではなく何度も、日をまたいで深く調べます。

この記事では、不動産会社の評判検索を「誰が・いつ・どこで」しているのかを整理し、社名と店舗名の両方で出る情報を自分で確認して整える手順をまとめます。

目次

不動産会社の評判を検索しているのは誰か

不動産会社の社名を検索する人は、大きく4種類に分かれます。

売主・買主・借主・物件オーナーの4者

売主は、査定を依頼する前や媒介契約(売却活動を任せる契約)を結ぶ前に社名を調べます。「任せて大丈夫か」「囲い込みをしないか」を気にしています。買主は、内見の予約を入れた後や申込みの直前に調べます。借主は、来店前や入居後のトラブル時に調べ、物件オーナーは管理会社の切り替えを検討するときに調べます。

どの立場でも共通しているのは、ポータルサイトで物件を見つけた「後」に、仲介している会社の名前を改めて検索するという行動です。

検索窓に打たれやすい語

社名と一緒に打たれやすいのは「評判」「口コミ」「対応」「しつこい」「やばい」といった語です。売買なら「囲い込み」「査定 高すぎ」、賃貸なら「初期費用」「退去費用」「管理 ひどい」など、取引の種類ごとに特徴的な語があります。こうした語が社名の検索候補に並ぶと、それを見ただけで問い合わせをやめる人が出ます。

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高額取引だから、評判の検索は「長く、深く」なる

飲食店なら来店直前の1回の検索で決まることが多いのに対し、不動産は検索の回数と期間がまったく違います。

検討期間は数か月〜1年、同じ人が何度も検索する

売買の検討期間は、数か月から1年以上に及ぶことも珍しくありません。その間、同じ人が情報収集の段階・会社を比較する段階・契約直前の段階と、何度も社名を検索します。1回目には気にならなかった候補が、契約直前の2回目・3回目には強く引っかかる、ということが起きます。

1ページ目で終わらず、2ページ目・関連キーワードまで見られる

数千万円の取引では、検索結果の2ページ目や、検索結果ページ下部の関連キーワード欄まで目を通す人が増えます。関連キーワード欄の仕組みは虫眼鏡キーワードとは?サジェストとの違いと、ネガティブな語が出たときの対処で解説しています。また、家族で相談しながら決めるため、夫婦それぞれが別のスマートフォンで検索することもあります。検索候補が人によって違って見える理由はサジェストの見え方が人によって違う理由を参照してください。

「店舗名」と「社名」の両方で検索される構造

店舗名と社名の両方で検索される構造を表す、店舗と本社ビルのイラスト

不動産会社に固有の事情として、看板に出ている店舗名と、契約書や免許に記載された社名(法人名)が違うケースが多いことが挙げられます。フランチャイズ加盟店や、複数店舗を展開する会社で特によく見られます。

来店前は店舗名、契約前は社名で検索される

お客様は、来店前には看板やポータルサイトで見た店舗名で検索し、重要事項説明書や契約書を受け取った段階で、そこに書かれた社名で改めて検索します。「〇〇ハウジング駅前店」のような店舗名で検索したときと、「株式会社〇〇不動産」という社名で検索したときでは、出てくる候補も結果もまったく違うことがあります。

フランチャイズ本部の評判が混ざる

フランチャイズ加盟店の場合、ブランド名で検索すると本部や他の加盟店の口コミまで一緒に出てきます。自店とは関係のない評判が、自店の評判として受け取られてしまう構造です。ブランド名+エリア名、店舗名単体、社名単体の3つを分けて確認する必要があります。監視する語の決め方は風評監視のキーワードの選び方|登録すべき7分類と優先順位のつけ方が参考になります。

自社名の検索候補を確認する手順(不動産会社版)

まずは現状を把握します。確認の基本手順はサジェストの調べ方|自社名の検索候補を自分で調べる3エンジン手順で詳しく解説しているので、ここでは不動産会社向けに確認する語の組み合わせだけを整理します。

確認する語の組み合わせ

  • 社名(「株式会社」あり・なしの両方)
  • 店舗名(支店名・駅名つきの表記も)
  • ブランド名+エリア名(フランチャイズの場合)
  • 社名+「評判」「口コミ」
  • 代表者名(地域密着の会社では代表者の名前で検索されることが多い)

それぞれをシークレットモード(閲覧履歴を使わないブラウザのモード)で検索窓に入力し、Enterを押す前に出る候補をスクリーンショットで残します。Google・Yahoo!・Bingの3つで確認し、スマートフォンでも同じことをします。物件探しはスマートフォンからの検索が中心なので、パソコンだけの確認では足りません。

確認した日付と一緒に記録する

スクリーンショットには必ず確認した日付を残してください。後述するように不動産業には繁忙期があり、検索候補が変わるタイミングにも季節の波があります。

検索結果1ページ目に出る情報を棚卸しする

検索結果1ページ目に並ぶ店舗・地図・口コミなどの情報を棚卸しするイメージ

検索候補の次は、社名で検索したときの検索結果1ページ目を上から順に書き出します。取引先や顧客がどこを見ているかは会社の評判はネットでどこまで調べられる?取引先が見ている5つの場所でも整理していますが、不動産会社の場合は次の媒体が並ぶことが多くなります。

不動産会社の検索結果に並びやすい媒体

  • 自社サイト(会社概要・店舗ページ)
  • 不動産ポータルサイトの店舗・会社紹介ページ
  • Googleマップ(ビジネスプロフィール)と口コミ
  • 不動産会社の口コミ・比較サイト
  • X(旧Twitter)や匿名掲示板の書き込み
  • 行政が公開している宅建業者の情報

行政の公開情報も見られている

不動産会社に特有なのが、行政の公開情報です。宅地建物取引業者(宅建業者)の免許情報は国土交通省などのシステムで検索でき、過去の行政処分も公開されています。慎重な売主や買主はここまで確認します。また、宅建業の免許番号にあるカッコ内の数字(更新回数)を見て、営業年数を判断する人もいます。自社サイトに免許番号を正確に載せておくことは、それ自体が信頼の材料になります。

社名で検索して自社サイトが1位に出ていない場合は、先に社名で検索して自社サイトが1位に出ないときの対処|4つの原因と直し方の手順で原因を確認してください。

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自社サイトの情報設計:評判検索に先回りして答える

検索する人が知りたいことに、自社サイトが先に答えている状態をつくります。会社概要や運営者情報を充実させる考え方は会社概要・運営者情報の充実が信頼につながる理由|風評リスクを下げる書き方で解説しました。ここでは不動産会社として載せておくべき項目に絞ります。

載せておくべき項目

  • 宅建業の免許番号・所属団体・保証協会
  • 店舗ごとの所在地と、店舗名と社名の対応関係
  • 取引の流れと、仲介手数料・初期費用の考え方
  • 売却の相談から引き渡しまでの標準的な期間
  • 担当者の経歴・保有資格(宅地建物取引士など)

特に「店舗名と社名の対応関係」を1ページで示しておくと、契約書を見て社名で検索した人が、来店した店舗と同じ会社だとすぐに確認できます。

広告表現のルールに注意する

不動産の広告には、業界の表示ルール(不動産の表示に関する公正競争規約)があり、「地域No.1」「最高」「完璧」といった表現は根拠がなければ使えません。自社サイトで評判の良さを伝えたいときも、誇張した表現ではなく、取引実績や対応エリアといった事実で示すのが安全です。

Googleマップの口コミと店舗情報を整える

Googleマップの店舗情報と口コミを表す地図ピンのイラスト

不動産会社は店舗ごとにGoogleマップ(Googleビジネスプロフィール)が作られていることが多く、店舗名で検索すると地図と口コミが検索結果の上部に表示されます。ここは来店前の判断に直結します。

店舗情報の誤りを先に直す

営業時間・定休日・電話番号の誤りは、それだけで「対応が悪い」という口コミの原因になります。不動産会社は水曜定休が多く、祝日の営業も店舗によって違うため、ずれが起きやすい項目です。誤った情報の直し方はGoogleのナレッジパネルを修正する手順を参照してください。

口コミへの返信は、次に読む人に向けて書く

口コミに返信するかどうかの方針は口コミサイトの悪い書き込みへの対応|放置と反論、どちらが正解かで整理しています。不動産の場合、返信を読むのは書き込んだ本人より、これから依頼を検討している人です。個別の取引内容には触れず、事実関係と改善策を短く書くのが基本です。ポリシー違反の口コミの削除依頼はGoogleマップの口コミを削除依頼する手順で手順をまとめています。

ネガティブな候補・書き込みが見つかったときの動き方

確認の結果、社名や店舗名にネガティブな候補が出ていた場合は、あわてて消そうとする前に、何が原因でその語が出ているのかを探ります。

原因となっている情報源を探す

候補に出ている語をそのまま検索し、どのページがヒットするかを確かめます。多くの場合、特定の口コミ、掲示板の書き込み、または「〇〇不動産 しつこい」のような質問サイトの投稿が起点になっています。質問形式の検索結果には、自社で答えを示すという対処もあります。考え方は「他の人はこちらも質問」(PAA)に不利な質問が出たときの考え方で解説しています。

削除を考えるときの相談先

検索候補そのものの削除を検討する場合は、検索エンジンへの申請が基本です。手順はサジェストの削除方法4つ|自分でできる対処と業者に頼む前の確認点にまとめています。自社での対応が難しいときの相談先のひとつとして、運営元のアクセスリンクでもサジェスト汚染対策サービス(成果報酬型のプランあり)を提供しています。どの方法でも、必ず消えるという保証はない点を前提に検討してください。

繁忙期と検討期間に合わせた点検スケジュール

繁忙期に合わせた検索候補の点検スケジュールを表すチェックリストのイラスト

不動産業には明確な繁忙期があります。検索が増える時期の前に点検しておくと、問い合わせが集中するタイミングで取りこぼしを減らせます。

賃貸は1〜3月、売買は検討期間の長さに合わせる

賃貸仲介は、進学・転勤が集中する1〜3月が最大の繁忙期で、9〜10月の転勤シーズンにも山があります。この時期は来店前の検索が一気に増えるため、12月と8月のうちに検索候補とGoogleマップの情報を点検しておくのが目安です。

点検の頻度の目安

  • 通常期:月1回、社名・店舗名・代表者名の検索候補を確認
  • 繁忙期の前月:週1回に増やし、Googleマップの店舗情報もあわせて確認
  • トラブルや口コミの急増があったとき:その日から毎日確認

店舗数が多い会社では、社名・店舗名・ブランド名×エリアの組み合わせが数十語になり、手作業では続きません。自動で監視する方法はサジェストの監視方法|手動・スプレッドシート・ツールの3通りを比較で比較しています。

よくある質問

店舗名と社名、どちらを優先して確認すべきですか?

両方です。来店前は店舗名、契約前は社名で検索されるため、片方だけでは検索の半分しか見えていません。まず両方の現状を記録し、ネガティブな候補が出ている方から優先して原因を調べてください。

フランチャイズ本部の悪い評判が自店の検索結果に出ます。どうすればよいですか?

自店だけで検索結果を動かすのは難しいため、まず本部に状況を共有してください。そのうえで、自店の店舗名と社名で検索したときに自店の情報が正しく出るよう、自社サイトやGoogleマップの店舗情報を整えることが自店でできる対応です。

まとめ

不動産会社の評判検索は、高額で検討期間の長い取引であるぶん、同じ人が何度も、深く調べるという特徴があります。しかも来店前は店舗名、契約前は社名と、検索される名前が段階によって変わります。

まずは社名・店舗名・代表者名の検索候補と検索結果1ページ目を記録し、自社サイトに免許番号や店舗と社名の対応関係、取引の流れを載せて、検索する人の疑問に先回りして答えてください。そのうえで繁忙期の前に点検の頻度を上げれば、問い合わせが増える時期の取りこぼしを減らせます。

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この記事を書いた人

三田 健司のアバター 三田 健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役 / 認定SEOコンサルタント

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。株式会社アクセス・リンク代表。10年以上にわたりSEOコンサルティングとホームページ制作に携わり、40業種・100サイト以上の改善に立ち会ってきました。

この仕事をしていると「検索結果に何が出ているか」で問い合わせの数がはっきり変わる場面に何度も出会います。なかでもサジェスト(検索候補)は、本人がいちばん見ていない場所です。取引先や求職者から指摘されて初めて気づく、という相談が実際に少なくありません。

指摘される前に自分で気づける仕組みがほしい。そこから AccessSuggest を作りました。このブログでは、サジェスト汚染や風評被害について「まず自分でできること」を、専門用語を避けて書いていきます。

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(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント

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