虫眼鏡キーワードとは?サジェストとの違いと、ネガティブな語が出たときの対処

虫眼鏡キーワードとは、検索結果ページの下のほうに表示される「関連キーワード」の一覧のことです。かつてYahoo!の検索結果で、キーワードの横に虫眼鏡のアイコンが並んで表示されていたことから、この呼び名が定着しました。

検索窓に文字を打ち込んだ瞬間に出てくるサジェスト(検索候補)とは、表示される場所も、選ばれる仕組みも、消したいときの窓口も別物です。自社名の虫眼鏡キーワードにネガティブな言葉が並んでいるなら、サジェストと同じつもりで対処しても空振りになります。

この記事では、虫眼鏡キーワードという「枠」の性質を整理したうえで、自分で確認する手順と、不利な語が出たときに現実的に取れる動きを順番に説明します。

目次

虫眼鏡キーワードとは?検索結果の一番下に出る関連キーワード欄のこと

虫眼鏡キーワードは、検索結果ページをいちばん下までスクロールしたときに現れる、四角い枠に囲まれたキーワードの一覧です。Googleでは「関連性の高い検索」、Yahoo!では「関連検索ワード」といった見出しで表示されます。名前は媒体によって違いますが、指しているものは同じ枠です。

なぜ「虫眼鏡」と呼ばれるのか

以前のYahoo!検索では、この欄に並ぶキーワードの左側に虫眼鏡のアイコンが付いていました。SEOに関わる人たちがその見た目から「虫眼鏡キーワード」と呼ぶようになり、アイコンがなくなった今も通称として残っています。公式な名称ではないため、検索エンジンのヘルプを調べるときは「関連する検索キーワード」「関連性の高い検索」といった表示上の名前で探す必要があります。この点は後の「削除の窓口」の話にも関わってきます。

企業にとってなぜ無視できないのか

検索結果を最後まで見た人は、探している答えが上のほうで見つからなかった人です。そこに「〇〇株式会社 トラブル」のような語が並んでいれば、次のクリックはそちらへ向かいます。虫眼鏡キーワードは、いわば「まだ答えが出ていない訪問者に、次の検索語を提案する枠」です。なお検索候補そのものの基本はサジェスト(検索候補)とは?仕組みと、企業が気にすべき理由で説明しています。本記事はその検索窓の候補ではなく、結果ページ下部の別枠を扱います。

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虫眼鏡キーワードとサジェストの違いは「枠・仕組み・窓口」の3点

同じ「検索エンジンが勝手に出してくる言葉」でも、この2つは別の仕組みで動いています。混同したまま対処に動くと、申請先を間違えたり、消えないことに焦って不要な出費をしたりします。違いは次の3点です。

1. 表示される場所とタイミングが違う

サジェストは検索窓に入力している最中、まだ検索ボタンを押す前に出てきます。対して虫眼鏡キーワードは、検索した後の結果ページを下までスクロールしてはじめて目に入ります。この差は見る人の心理の差でもあります。サジェストを見ているのは「これから調べる人」、虫眼鏡キーワードを見ているのは「一度調べたけれど納得できなかった人」です。後者のほうが、ネガティブな語を踏み込んで読む可能性は高くなります。

2. 選ばれる仕組みと更新の速さが違う

サジェストは入力途中の文字列に対する予測なので、直近の検索の増減にわりと素早く反応します。虫眼鏡キーワードは「そのキーワードで検索した人が、その前後にどんな検索をしたか」という関連性の集計に近く、一定期間の傾向がまとまって反映されます。

そのため虫眼鏡キーワードは動きが鈍く、いったん載ると居座りやすく、話題が沈静化してもすぐには消えません。検索候補側の反映スピードはサジェストの反映期間はどのくらい?出るまで・消えるまでの目安で扱っていますが、虫眼鏡枠はそれよりさらに遅れて動くと考えておくのが安全です。決まり方の全体像はサジェストの決まり方と仕組み|Googleの検索候補が表示される4つの要因と共通で、集計している行動の種類だけが違う、と理解してください。

3. 削除を頼む窓口が違う

ここがいちばん実務に効く違いです。サジェストには、各検索エンジンが用意した削除申し立てのフォームや報告経路があります。一方で虫眼鏡キーワードには「この枠専用の削除フォーム」という分かりやすい入口がなく、検索結果に関する一般的な報告・法的申し立ての窓口から申し出ることになります。経路が分かりにくく、扱われ方も一律ではありません。この点は後半で改めて整理します。

「関連する検索キーワード」も同じ枠|呼び名の混乱を整理する

同じものを指す言葉がいくつもあって混乱しやすいので、次のように整理してください。

  • 虫眼鏡キーワード…SEO業界の通称。公式名称ではない
  • 関連する検索キーワード/関連性の高い検索…Googleでの表示名
  • 関連検索ワード…Yahoo!での表示名。Yahoo!はGoogleの検索技術を使うため顔ぶれが似やすい
  • サジェスト/検索候補…検索窓に入力中に出るほう。この記事の主題ではない

検索結果ページには似た枠がいくつもある

検索結果ページには虫眼鏡キーワード以外にも「他の人はこちらも検索」「他の人はこちらも質問」といった枠が同居しています。見た目は似ていますが、出てくるきっかけも消し方も別です。不利な語を見つけたら、まず「ページのどの位置の、どの枠なのか」を特定してください。枠が違えば、次に取る行動が変わります。

自社の虫眼鏡キーワードを自分で確認する手順

費用をかけずに、その日のうちにできる確認です。5分ほどで終わります。

手順1:ログアウト状態・シークレットウィンドウで検索する

普段のブラウザのままだと、自分の閲覧履歴の影響を受けた結果が出ることがあります。シークレットモード(プライベートウィンドウ)を開き、検索エンジンにログインしていない状態で自社名を検索してください。この手間が要る理由はサジェストの見え方が人によって違う理由|同じ検索なのに候補が変わる仕組みで説明しているとおりで、虫眼鏡キーワードも同じ影響を受けます。

手順2:ページ最下部までスクロールして、枠ごとスクリーンショットを撮る

広告や画像枠を通り過ぎて、一番下まで下げてください。見つけたら日付が分かる形でスクリーンショットを残します。後から「いつ、どんな語が出ていたか」を示せることが、削除の申し出でも社内説明でも効いてきます。

手順3:スマートフォンでも同じ検索をし、ツールで一覧化する

パソコンとスマートフォンでは表示される語の並びや数が違うことがあります。取引先や求職者が使うのはスマートフォンが多いので、必ず両方見てください。1語ずつ見るのが大変なら、無料の関連キーワード取得ツールでまとめて一覧化できます。使い方と注意点は関連キーワード取得ツールは無料で使える?使い方と風評チェックへの応用にまとめました。ツールが返す一覧にはサジェスト由来のものと虫眼鏡枠由来のものが混ざるので、気になる語は必ず実際の検索結果で位置を確認してください。

検索候補そのものを3つの検索エンジンで手順どおり確認する方法はサジェストの調べ方|自社名の検索候補を自分で調べる3エンジン手順にあります。虫眼鏡キーワードの確認は、その手順の「最後まで下にスクロールする」工程を足したもの、と考えると分かりやすいはずです。

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ネガティブな虫眼鏡キーワードが出たとき、最初に確認する3つのこと

不利な語を見つけると、すぐに「消す方法」を探したくなります。ですがその前に、次の3点を確認してください。ここで打ち手が変わります。

その語をクリックした先に、何が出ているか

虫眼鏡キーワード自体は単なる文字列で、実害の大きさはその語で検索した結果ページに何が並んでいるかで決まります。中身のないまとめページばかりなら緊急度は下がりますし、具体的な告発記事が上位にあるなら、まずそちらへの対応が先です。

語に事実の裏付けがあるか、他社と混同されていないか

「〇〇工業 残業」のような語が出ている場合、実際に労働環境について書かれた投稿が増えていることが背景にあるかもしれません。事実が伴っているなら、表示を消しても原因が残っていれば同じ語が戻ります。再発の構図はサジェストが消えたのにまた出た|再発する理由と、次に取るべき動き方で扱ったとおりです。

もうひとつ意外に多いのが、似た社名の会社に関する話題が自社の検索結果に流れ込んでいるケースです。この場合に必要なのは削除申請ではなく、自社の情報を検索エンジンに正しく理解させることです。

虫眼鏡キーワードは消せるのか|窓口と、期待値の持ち方

先に率直に書いておくと、虫眼鏡キーワードは「専用の削除ボタンを押せば消える」性質のものではありません。サジェストに比べて経路が整理されておらず、申し出ても検索エンジン側の判断次第です。ここを誤解したまま業者に依頼すると、期待とのずれが起きます。

検索エンジンへの申し出という選択肢

各検索エンジンには、検索結果に関する法的な削除リクエストや、問題のある表示を報告する一般的な経路があります。虫眼鏡キーワードについても、名誉毀損やプライバシーの侵害にあたると考えられる場合は、そこから申し出ることになります。サジェスト側の申請手順はGoogleサジェストの削除申請の手順|申し立てが通る条件と通らないときの次の一手Yahoo!サジェストの削除依頼はどこに出す?Bingの窓口と依頼文の書き方で詳しく解説しています。申し出の文面の組み立て方(いつ・どの検索語で・どんな表示が出て・どんな不利益があるか)は虫眼鏡枠でも共通なので、そちらを型として使えます。

「消す」より「原因を減らす」ほうが早いことが多い

この枠は利用者の検索行動の集計なので、その語で検索する人が減れば外れていきます。逆に、削除を目指して社内外で話題にした結果、かえって検索する人が増えてしまうこともあります。対処の全体像はサジェストの削除方法4つ|自分でできる対処と業者に頼む前の確認点にまとめてあるので、着手前に一度目を通してください。

外部に相談する場合

自社での対応が難しいときは、対策サービスに相談する方法もあります。運営元でもサジェスト汚染対策を扱っており、成果報酬型の相談も受け付けています。依頼を検討する場合は、費用の考え方をサジェスト削除業者の費用相場|依頼する前に確認したい7つのことで確認したうえで、複数社を比べてください。

削除以外にできること|自社の情報で枠の意味を上書きする

枠そのものは直接コントロールできませんが、その語で検索した人が何を読むかは変えられます。「〇〇株式会社 料金 高い」という語が出ているなら、料金の考え方を説明するページを用意する。不安を持った人が検索した先に、当事者の説明が置いてある状態をつくるわけです。書き方は会社概要・運営者情報の充実が信頼につながる理由|風評リスクを下げる書き方が参考になります。

ただし、そもそも社名で検索して自社サイトが上に出ていないなら、そちらの解決が先です。社名で検索して自社サイトが1位に出ないときの対処|4つの原因と直し方で原因の切り分け方を説明しています。

虫眼鏡キーワードを監視の対象に入れておく

虫眼鏡キーワードは動きが遅い分、気づくのも遅れがちです。「半年ぶりに検索したら知らない語が定着していた」を避けるには、定期的に見る仕組みが要ります。社名だけでなく屋号・店舗名・代表者名・主力サービス名まで対象に入れると変化に早く気づけます(風評監視のキーワードの選び方|登録すべき7分類と優先順位のつけ方)。

現実的なのは分担です。毎日の検索候補チェックは自動化し、動きの遅い虫眼鏡枠は月1回目視で確認する。AccessSuggestはGoogle・Bing・Yahoo!の検索候補を毎日自動でチェックして新しい語を通知するので、検索候補側を任せておけば、月1回の目視は最下部の枠を見るだけで済みます。手動運用との比較はサジェストの監視方法|手動・スプレッドシート・ツールの3通りを比較にまとめています。

よくある質問

虫眼鏡キーワードとサジェスト、どちらを先に対処すべきですか

入力した瞬間に目に入るサジェストのほうが、多くの人の目に触れます。両方に不利な語が出ているならサジェスト側から着手するのが自然です。ただし、虫眼鏡枠の語をクリックした先に具体的な告発記事があるなら、その記事への対応が最優先です。

検索結果ページの下に出る語は、自分で追加や編集ができますか

できません。この枠は検索エンジンが自動生成しているもので、企業側が登録したり並べ替えたりする管理画面はありません。できるのは、事実誤認や権利侵害がある場合に申し出ることと、その語で検索した人に届く自社の情報を用意することです。

競合他社に意図的に操作されている可能性はありますか

可能性はゼロではありませんが、外から確かめる手立てはほとんどありません。原因の特定に時間をかけるより、事実確認と自社発信を進めるほうが現実的です。悪質な行為が疑われ、業務への具体的な被害が生じている場合は、証拠を保全したうえで専門家に相談してください。

まとめ

虫眼鏡キーワードは、検索結果ページの最下部に出る関連キーワード欄のことです。検索窓のサジェストとは表示位置も、集計している行動も、削除を申し出る経路も違い、専用の削除窓口がないぶん「消す」ことだけを目標にすると行き詰まりやすい枠です。

まずはシークレットウィンドウで自社名を検索し、最下部までスクロールして今どんな語が並んでいるかを記録するところから始めてください。そのうえで語をクリックした先を見て、事実の裏付けがあるのか、他社との混同なのかを切り分ける。動く順番はそこから決まります。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。個別の事案については弁護士にご相談ください。

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この記事を書いた人

三田 健司のアバター 三田 健司 株式会社アクセス・リンク 代表取締役 / 認定SEOコンサルタント

(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント。株式会社アクセス・リンク代表。10年以上にわたりSEOコンサルティングとホームページ制作に携わり、40業種・100サイト以上の改善に立ち会ってきました。

この仕事をしていると「検索結果に何が出ているか」で問い合わせの数がはっきり変わる場面に何度も出会います。なかでもサジェスト(検索候補)は、本人がいちばん見ていない場所です。取引先や求職者から指摘されて初めて気づく、という相談が実際に少なくありません。

指摘される前に自分で気づける仕組みがほしい。そこから AccessSuggest を作りました。このブログでは、サジェスト汚染や風評被害について「まず自分でできること」を、専門用語を避けて書いていきます。

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