Googleには「あなたに関する検索結果」という機能があり、自宅の住所・電話番号・メールアドレスなどが載った検索結果を見つけて、Googleに削除をリクエストできます。ただし、消えるのはGoogle検索での表示だけで、元のページはそのまま残ります。また、対象は会社の公開情報ではなく「本人の個人情報」なので、経営者や店主がご自身の連絡先を守る場面で使う機能です。
この記事では、公式ヘルプで確認できた内容にもとづいて、設定から申請、申請後の見方までを順番に説明します。画面の表記は更新されることがあるため、実際の操作の前に最新のGoogle公式ヘルプも見比べてください。
「あなたに関する検索結果」でできること・できないこと
できること
名前と連絡先(住所・電話番号・メールアドレスなど)を登録しておくと、それらを含む検索結果を探して知らせてくれます。見つかった結果は、画面から「削除をリクエスト」できます。新しい結果が見つかったときに通知を受け取る設定(モニタリング)もあります。
できないこと
削除されるのはGoogle検索上の表示だけです。元のウェブページは消えないため、ページを載せているサイトの運営者に連絡しない限り、ほかの検索エンジンやリンク、SNS経由で見つかる可能性は残ります。また、報道価値など公共の利益があると判断された内容は、削除されないことがあります。
名誉毀損など法的な理由での削除を求める場合は、別の窓口になります。Googleへの申請の考え方は、Googleサジェストの削除申請の手順|申し立てが通る条件と通らないときの次の一手でも整理しています。
対象になる情報と、対象にならない情報

まず、「どんな情報が対象か」を押さえておくと、申請して却下されるという無駄足を減らせます。
Googleのヘルプに挙げられている対象
- 自宅の住所、電話番号、メールアドレス
- 政府機関が発行するID番号(マイナンバーのような番号。入力・掲載には特に注意が必要な情報です)
- 銀行口座番号、クレジットカード番号
- 署名や身分証明書の写真
- 医療記録などの非公開の記録
- 機密性の高いユーザー名とパスワード
対象になりにくいもの
Googleのヘルプでは、対象は本人の個人情報で、本人が管理できないページに限られるとされています。自分のSNSや自分のブログに載せた情報は、そこを自分で直せるため対象外です。また、政府機関・教育機関・新聞・ビジネスサイトなど、一般に価値があるとされる情報源の結果には、削除のオプションが表示されません。
会社の所在地や代表電話は、取引先に見てもらうためにあえて公開している情報です。そうした情報の整え方は会社概要・運営者情報の充実が信頼につながる理由|風評リスクを下げる書き方をご覧ください。個人の情報を守る話と、会社の情報を信頼に変える話は、分けて考えるのが安全です。
手順1:モニタリングを設定して、載っている検索結果を見つける
最初に、自分の情報がどのページに載っているかを知る必要があります。「あなたに関する検索結果」のページ(myactivity.google.com/results-about-you)から始めるか、Googleアプリならメニューから開きます。
- 「あなたに関する検索結果」を開き、名前と、確認したい連絡先(自宅の住所・電話番号・メールアドレスなど)を入力します。
- ニックネームや旧姓、複数の連絡先も登録できます。経営者の方は、通称や旧姓、使っている携帯番号も入れておくと取りこぼしが減ります。
- 必要に応じて通知をオンにします。新しく見つかった結果をメールなどで受け取れます。
登録したあとに自分でも確認する
モニタリングは便利ですが、見つかるのは登録した情報に一致した結果です。ご自身の名前で検索して、2〜3ページ目まで目を通す習慣も合わせて持つと安心です。手順は会社のエゴサーチのやり方|自社の評判チェックを仕組み化する7ステップにまとめています。通知を受け取る仕組みとして、Googleアラートの設定方法|自社の評判を見逃さない登録キーワードと通知の使い方と併用する方法もあります。
手順2:削除をリクエストする2つの入口

削除のリクエストは、大きく2つの入口から行えます。どちらも、審査の対象になるのは入力したURLだけである点に注意してください。ページが複数あるときは、1つずつ申請します。
入口1:モニタリング画面から申請する
通知や「審査待ち」タブで、一致した検索結果、載っているページ、含まれていた連絡先を確認します。申請してよいものは「削除をリクエスト」を、問題がないものは「チェック済みとしてマーク」を選びます。
入口2:Google検索の結果から直接申請する
名前で検索し、該当の検索結果の「その他」アイコンから「この結果について」を開き、「検索結果を削除」へ進みます。スクリーンショットの添付を求められることがあります。
他の人の代理で申請するとき、18歳未満の情報を扱うとき
他の人の代理で申請する場合は、より詳しい削除リクエストフォームを使うとされています。18歳未満に関する情報の削除も、詳細フォームからの申請とされているため、該当する方は公式ヘルプで手順を確認してください。
申請後の流れと、結果の見方
申請の状況は「処理中」「承認済み」「拒否済み」「取り消し済み」のいずれかで確認でき、メールでも通知されます。承認された場合でも、Googleのヘルプでは、検索結果から消えるまで数時間かかることがあるとされています。
なお、削除が完全な削除とは限りません。特定の検索語句でのみ表示されなくなる、という部分的な対応になる場合もあります。結果を保証できるものではないため、承認後は実際に自分の名前で検索して、表示を確認しておきましょう。
拒否されたときに考えること
拒否された場合は、対象外のケース(公共の利益がある、自分で管理できるページ、など)に当たっていないかを確認します。それでも対応が必要なら、法的な根拠にもとづく削除の手続きが別にあります。内容が名誉毀損やプライバシー侵害に当たる可能性があるときは、サジェストの削除は弁護士に相談すべき?依頼を検討する4つのケースと相談前の準備を参考に、専門家へ相談する線引きを考えてください。
元のページが残るときは、サイト運営者に連絡する

Googleが対応するのは検索結果の表示だけです。情報を根本から消すには、載せているサイトの運営者に連絡する必要があります。
連絡先の探し方
まず、そのサイトの「お問い合わせ」「運営者情報」「利用規約」のページを確認します。見つからない場合は、サーバー会社や広告主が連絡先になることもあります。まとめサイトやアフィリエイト記事ならまとめサイト・アフィリエイト記事の削除依頼|連絡先は運営者・サーバー会社・広告主の3つ、掲示板なら5ch・爆サイの書き込みを削除依頼する流れ|依頼前に確認することと自分でできる範囲が参考になります。
元ページを直してもらったのに古い表示が残るとき
元のページから削除されたのに、検索結果の見出しや抜粋が古いまま残ることがあります。その場合の直し方はGoogleのキャッシュを削除したいときは?「古いコンテンツの削除」で古い検索結果を直す手順で説明しています。
経営者・店主が注意したいこと
会社の情報と個人の情報は別物
ヘルプが想定しているのは「本人の個人情報」です。会社の代表電話や所在地など、法人として公開している情報の削除手段としては想定されていません。実際に申請できるかどうかは、最新の公式ヘルプで確認してください。
個人名の「検索候補」は別の対処になる
経営者の個人名にネガティブな言葉が並ぶ、検索候補(サジェスト)の問題は、この機能とは別の話です。法人と個人で窓口と順番が違うので、経営者・代表者の個人名にネガティブな検索候補が出たら|法人と個人で違う窓口と対処の順番を先に読んでおくと迷いません。サジェストの削除や非表示は、運営元のサジェスト汚染対策サービス(成果報酬型もあります)のように、相談先のひとつとして検討する選択肢もあります。
ナレッジパネルの誤情報も別の窓口
検索画面の右側に出る会社・店舗の情報欄の誤りは、Googleのナレッジパネルを修正する手順|会社名・お店情報の誤情報を直す方法の手順で修正を求めます。個人情報の削除とは入口が異なります。
記録の残し方と、日ごろの見張り方

申請は、あとから振り返れるように記録しておくと役立ちます。申請したURL、申請日、ステータス、結果を表に残してください。元のページの状態を証拠として保存する方法は、魚拓の取り方|誹謗中傷の書き込みを証拠として残す方法にまとめています。
スタッフや家族が情報を載せてしまうケースもあります。社内でのルール作りは会社への誹謗中傷の対応|社内でまず決めておくべき5つのルールを参考にしてください。月に一度でも、ご自身の名前で検索して様子を見るだけで、見つけるまでの時間は短くなります。
よくある質問
Q. 申請すれば、必ず検索結果から消えますか?
いいえ。審査があり、公共の利益にあたる内容などは削除されないことがあります。承認されても、特定の検索語句でのみ非表示になるなど、対応の範囲はケースによって異なります。
Q. 申請に費用はかかりますか?
Googleのヘルプでは、削除リクエスト自体に費用がかかるという案内は確認できませんでした。詳しくは最新の公式ヘルプをご確認ください。業者や弁護士に依頼する場合は、別途費用が発生することがあります。
Q. 社員の自宅住所が載っていた場合はどうすればいいですか?
本人の個人情報にあたるため、基本は本人が申請します。他の人の代理で申請するときは、より詳しいフォームを使うとされています。会社として対応する際は、本人の同意を得てから進めてください。
まとめ
「あなたに関する検索結果」は、住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報が載った検索結果を、Googleに削除リクエストできる機能です。まずモニタリングで載っている結果を見つけ、削除をリクエストし、状況を確認します。元のページが残るときは、運営者への連絡が必要です。
会社の公開情報は対象外と考え、個人名の検索候補やナレッジパネルは別の窓口で対処しましょう。最新の仕様は公式ヘルプで確認してください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。個別の事案については弁護士にご相談ください。
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