TikTokで店名を検索すると、候補に「店名+悪い言葉」が出ることがあります。結論から言うと、候補の語だけで評判を決めず、①自分のアカウントで候補を確認して記録し、②候補の語で実際に検索して動画・コメントの中身を確かめ、③事実と違う内容は報告を検討するという順番で進めます。この記事では、検索候補の確認を日常的に行う運営元の立場から、店舗オーナー向けに手順をまとめます。
TikTokの検索候補とは|Googleの検索候補との違い

検索窓に出る候補は「TikTokの中」で使われている語
TikTokの検索候補とは、アプリの検索窓に文字を入れたときに、続きの言葉として並んで表示される語のことです。「〇〇カフェ」と入れると、その後ろに「メニュー」「行列」など別の語が並ぶ、あの表示です。ここに店名と一緒に悪い言葉が並ぶと、検索した人の第一印象に影響します。
候補の並び方は、動画を見たり探したりする人たちの行動をもとに変わる、と考えられています。ただし、TikTokがどの要素をどれだけ重視しているかは、一般の事業者が詳しく確かめられる形では案内されていません。仕様は更新されることもあるため、最新の説明はTikTokのヘルプセンターで確認してください。
Googleの候補と同じ見方をしてはいけない理由
Googleなどの検索エンジンの候補は、検索窓に入れた語の傾向をもとに作られます(仕組みはサジェストの決まり方と仕組み|Googleの検索候補が表示される4つの要因で解説しています)。一方、TikTokは「短い動画を見る場所」です。候補に出る語は、動画の話題・コメント・流行といった、動画SNSならではの動きに左右されやすいと考えられます。
つまり、Googleの検索候補が問題ない店でも、TikTokでは別の候補が出ていることがあります。同じ確認作業でも、見る場所は別に用意する必要があります。
TikTokで店名を調べる人が増えている|Googleだけを見ていると見落とす理由

飲食店や美容室のように、「どこに行くか」を見た目や雰囲気で選ぶ業種では、地図アプリやGoogleだけでなく、動画SNSで店を探す人がいます。店の雰囲気は写真より動画のほうが伝わるからです。
とくに若い世代は、店名をTikTokの検索窓に入れ、出てきた動画で「実際どんな店か」を確かめる、という調べ方をする人がいます。この人たちは、Googleの検索結果を一度も見ないまま来店先を決めることがあります。
Googleマップ側の候補はGoogleマップのサジェストに店名と変な言葉が並ぶ|地図検索の候補の仕組みと対処、Instagramの検索はインスタ 検索候補で店名がどう見られているか|Instagramの検索と投稿の確認手順で確認方法をまとめています。TikTokはそれらと並ぶ、確認先の1つとして追加するイメージです。
自分で確認する手順|店名・屋号の候補を調べる4ステップ

確認はスマートフォンのTikTokアプリで行います。作業は1店舗あたり10分ほどで終わる内容です。
ステップ1:店名・屋号・略称を決める
正式な店名だけでなく、お客様が普段使う呼び方(略称、ひらがな・カタカナ表記、「店名+地名」)も検索語にします。選び方の考え方は風評監視のキーワードの選び方|登録すべき7分類と優先順位のつけ方が参考になります。
ステップ2:検索窓に入れて候補を記録する
検索窓に語を1文字ずつ入れ、出てくる候補を画面ごと保存します。語の後ろにスペースを入れた場合の候補も見ておくと、並び方の違いが分かります。
ステップ3:ログイン状態を変えて見比べる
候補はアカウントや閲覧履歴によって見え方が変わる可能性があります。自分のアカウントで見た結果と、家族やスタッフなど別の人の端末での見え方を比べ、「自分にだけ見えている候補」ではないか確かめてください。
ステップ4:日付と一緒に残す
スクリーンショットは、確認した日付・使った端末と一緒にフォルダへ保存します。あとで変化を比べるための記録になり、保存方法は魚拓の取り方|誹謗中傷の書き込みを証拠として残す方法も参考になります。
店名の隣にネガティブワードが並ぶとき、考えられる3つの理由

候補は「事実の評価」ではなく、「動画の中や周りで使われている語」を映していると考えられます。次の3つのどれに近いか切り分けると、次の一手が決まります。
理由1:特定の動画やコメントで、店名が悪い言葉と一緒に使われた
たとえば、来店した人が不満を述べる動画や、コメント欄に悪い言葉が並んだ動画があると、その語と店名が結び付いて見られる可能性があります。
理由2:同じ名前の別の店や会社の話題が混ざっている
店名が一般的な言葉の場合、同名の店や企業の話題が候補に混ざることがあります。この場合は、自店の話ではないことを見分ける材料を示すことが先です(同名の混同は会社名が同じ会社と検索で混同されるときの対処|所在地・業種の見せ方で扱っています)。
理由3:流行の言い回しや、ネタとして使われた語が出ている
動画SNSでは、ネタとして使われた言葉や流行語が、実際の評判と関係なく候補に残ることがあります。語が悪く見えても、店への不満とは限りません。
候補より先に動画・コメント・関連タグを確認する

候補の文字だけを見て対策を決めるのは危険です。候補に出た語で実際に検索し、結果の中身を確かめます。
- 動画の内容:店名が出る動画が、事実に沿っているか。誇張や誤りがないか
- コメント欄:悪い言葉が書き込まれていないか。投稿者が自店のお客様か
- 関連タグ・キャプション:店名と悪い語が一緒に付けられていないか
- 投稿日:最近の投稿か、古い投稿か。古い投稿が今も見られているか
動画やコメントの中に事実と違う内容がある場合は、記録を残したうえで次の章の考え方に進みます。YouTubeの動画で同様の問題が起きた場合の線引きはYouTube動画で会社が誹謗中傷されたときの確認と対応|通報の手順と弁護士に相談する線引きが参考になります。
報告(通報)と削除依頼の考え方|できることとできないこと

TikTokでは、動画・コメント・アカウントに対して、アプリ内の報告機能を使えます。ただし、報告の画面の名称や位置、検索候補そのものを報告できるかどうかは、公式の最新ページで確認する必要があります。確認できていない手順を、ここで断定することはしません。
報告するかどうかの判断では、次のように考えると迷いません。
- 事実と違う内容や、特定の人への攻撃を含む動画・コメントは、証拠を保存したうえで報告を検討する
- 店への不満が事実に基づく感想の場合は、削除を目指すより、返信や改善の説明で対応する
- 報告しても、削除や非表示になるとは限らない。結果を前提に社内で約束しない
炎上の勢いが強い場合は、検索候補の確認より前に初動の判断が必要です。流れは店舗のSNS炎上、初動48時間でやること|Instagram・TikTokで悪評が広がったときの手順にまとめています。社内の対応ルールは会社への誹謗中傷の対応|社内でまず決めておくべき5つのルールも合わせてご覧ください。
自店の動画とプロフィールで「答え」を増やす

候補や動画の中身に不安がある場合、悪い情報を消すことだけを目標にすると行き詰まります。お客様が知りたいことに答える動画を自店から出し、検索結果に並ぶ情報を増やすほうが、現実的な対処です。
店の公式アカウントを用意し、プロフィールを整える
店名で検索したときに、店自身の発信が見つかる状態にします。プロフィールには、店名・場所・営業時間の案内など、確かめたい情報を載せます。
よく聞かれる疑問に答える動画を出す
「予約は必要か」「どんな客層か」「料金はいくらか」など、来店前の疑問に短く答える動画を作ります。飲食店なら注文の流れや店内の様子、美容室なら施術の流れや料金の考え方が材料になります。口コミへの返信の考え方は飲食店の悪い口コミ対応|店長がまずやることと、検索候補のチェック手順も参考にしてください。
投稿は事実の範囲で、誇張しない
「絶対」「一番」など断定の強い表現は、見る人の不信につながります。事実だけを淡々と伝えるほうが、信頼されやすい動画になります。
確認を続ける仕組みを作る|頻度・記録・見る場所

TikTokの候補は、一度確認して終わりにしても、あとで変わる可能性があります。月に1回、決まった日に確認するだけでも、気付くまでの時間は短くなります。
- 頻度:月1回を基本にし、新メニューやキャンペーンの前後は追加で確認する
- 見る場所:TikTok、Instagram、Googleマップ、Google検索の4か所を同じ日に見る
- 記録:候補の画面を日付つきで保存し、増えた語・消えた語をメモする
GoogleやBing、Yahoo!の検索候補は、手作業でも確認できます(手順はサジェストの調べ方|自社名の検索候補を自分で調べる3エンジン手順、監視の方法はサジェストの監視方法|手動・スプレッドシート・ツールの3通りを比較)。毎日の確認が負担なら、運営元のサジェスト汚染対策サービス(https://access-link.co.jp/suggest-negative/)が、相談先の選択肢のひとつです。成果報酬型のプランもありますが、TikTok内の検索候補は対象外のため、TikTokは手動での確認を続けてください。
よくある質問

Q. TikTokの検索候補は、お店が直接消すことができますか?
候補そのものを直接消す方法は、確認できた範囲では見つかっていません。まずは、候補のもとになっていそうな動画やコメントの内容を確認し、事実と違う点があれば記録を残して報告を検討してください。最新の手順はTikTokのヘルプセンターでご確認ください。
Q. 候補に悪い言葉が出た場合、店の評判は下がっていますか?
候補の語は、店への評価そのものとは限りません。同名の別店舗や流行の言い回しが原因の場合もあります。候補の語で実際に検索し、動画の中身を確かめてから判断してください。
Q. TikTokをやっていない店でも確認は必要ですか?
必要です。お客様の側が店名を検索している可能性があるため、アカウントがなくても、自店の名前がどう見えているかは確認しておくほうが安心です。
まとめ

TikTokの検索候補は、Googleとは別の動画SNSの中で作られる表示です。店名の候補に悪い言葉が並んでいても、すぐに「評判が悪い」と決めず、次の順番で整理してください。
- 店名・屋号・略称でTikTokの検索窓を確認し、画面を日付つきで保存する
- 候補の語で実際に検索し、動画・コメント・関連タグの中身を確かめる
- 事実と違う内容は、記録を残したうえで報告を検討する
- 自店の動画とプロフィールで、お客様が知りたいことに答える
- 月1回の確認を続け、Instagram・Googleマップなどの候補も一緒に見る
動画SNSは変化が速いため、仕様や手順はTikTokの公式ヘルプで最新の内容を確認しながら進めてください。
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